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こんにちは、水口です。
「洋室の天井が雨漏りしているから見てくれんやろか?」
今回はそんな電話をOBさんからいただきました。
行ってみたら、天井のクロスは剥がれてブヨブヨでした。外からも見てみます。
上がってみると、アルミ製のテラスが載っていました。
一般的によく知られている屋根材といえば瓦だと思いますが、今回のお宅は瓦葺きではなくガルバリウム鋼板の板金葺きの屋根仕上げでした。
当時のハウスメーカーで普及していた仕上げ方です。軽量で、耐震の面、コストパフォーマンスに優れた素材です。
いくら優れた素材でも、残念ですが穴が開いてしまうと葺き替えしか修繕の方法がなくなってしまいます。
全体的にどこの傷みから雨が侵入しているか、わからなくなってしまうからです。
まずは板金職人と相談して素材や仕上げ方(工法)、工事の流れを決めていきます。
今回はカバー工法で施工していく事に決めました。
カバー工法というのはその名前の通り、既存の屋根を覆う(カバー)工法です。カバー工法のメリットは既存の屋根を剥がないので作業中の雨のリスクを軽減し、ゴミが出ない事です。また、色は変えることはできますが意匠性もほとんどの場合が変化しないので、今まで通りのデザインになります。特に今回の工事の場合は、1階の屋根に載ったテラスの復旧がありますから、極端な変化はしません。
でも「使えない屋根を残すのか?」なんて思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、古い家の改修は必ずしも解体と撤去が正義とは限らないのです。上にも記した通り
①解体のゴミが出ない
②作業中の雨のリスク回避が出来ます
さらに解体をした為に 保てていた壁や屋根などの部材に亀裂が入ったり、壊れたりすることも少なくありません。ですから、なんでも取り外して良いというわけではないのです。
③余計な負荷をかけないのもリフォーム工事には大切な心得なのです
その分もちろん費用も抑えることができ、工期も短縮できます。
既存の屋根と同素材で、屋根の形状(屋根勾配やデザイン)も変わらずにできる為、以前から使っているテラスも元に戻して使えるメリットがありました。ですから、今回は「カバー工法で行こう!」と、なったわけです。
まずは、屋根の広さを採寸して材料の手配をします。
工事はアルミのテラスを一度解体して1階に下ろすところから始めました。
暑い中での作業です。じりじりと鉄板の上で焼かれながら作業しました。
テラスを下ろして木下地も作ります。
屋根板金の嵌合部(かみ合わせ部分)と同じ高さの木を同じ向きで設置します。
そしてコンパネを敷き、古い屋根を覆っていきます。
こうして並べて、
ルーフィングを屋根の上に運びます。
2階はこう!
1階もこう!
続いて、板金の搬入です。
レッカー車で長い板金を1階・2階の屋根まで上げました。
板金の加工は現場でします。
切ったり、曲げたり、伸ばしたり
勾配が緩い(ほとんどない)屋根なので、端から端まで1枚のガルバリウム鋼板を葺きあげていきました。
勾配の緩やかな屋根に接合部を設けるよりは1枚で仕上げる方が加工する場所が減ります。つまり、雨漏りのリスクが減る!ということになります。例として、片流れの屋根などは端から端まで板金1枚通しになるので水が流れやすく、水たまりが出来にくいなどのメリットがあります。勾配は様々なのであくまで参考です。
屋根の末端の唐草(からくさ)という部材を、末端の保護と雨水を切りやすくするために取り付けます。
そのあとは板金板をネジと嵌合という仕掛けで葺きあげていきます。
2階がこう!
1階もこう!
そして、最後は1階の屋根のテラスを元に戻して工事完了です。エアコンの室外機やテレビのアンテナも復旧しました。
テラスまで上がって「きれいに仕上がったね~!ありがと~!(⌒∇⌒)」
うれしい言葉をいただきました!(⌒∇⌒)
暑い中、頑張ったかいがありました!また次の現場でも頑張ります!(⌒∇⌒)
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