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こんにちは。工務の小林です。
今回紹介する工事
「畳をフローリングにリフォーム」
最近よくこの工事をしています。
畳からフローリングに変更するリフォーム工事は主に2パターンあります。
・畳の上からフローリングを敷く
手軽に畳の上から薄型フローリングやウッドカーペット、クッションフロアなどを敷く方法です。
施工が簡単で、費用が安く抑えられるのがメリットです。
デメリットは下の畳が傷みやすい・湿気がこもる・カビの心配があります。
また、畳の上に重ねるのでフローリングの厚み分床が高くなるので注意が必要です。
敷居やサッシより床面が高くならないように注意しないといけません。
高齢の方やお子さんは小さな段差でも、
つまずいてしまうので安全性を考えるとおすすめできません。
・畳をはがしてフローリングを敷く
今回の工事内容になりますが、畳をはがしてフローリングを張る方法です。
複合フローリングや肌触りや香りがいい無垢フローリングも張ることができます。
工事内容としては、畳を撤去した後に下地補強など水平などの調整をして
フローリングを張るようになります。
畳は撤去するのでカビの心配はありません。
注意する点は、畳をはがすことによってできる段差です。
一般的な畳の厚みは55~60㎜なのでフローリング(12㎜)と床板の調整や木材を敷き下地の高さを調整するなど、
想像以上に手の込んだ作業を伴います。
費用は、6畳間(畳撤去・処分、下地、断熱材、フローリング)で約10~20万円ほどになります。
工事内容
工事前
ごくごく普通の和室の畳
畳撤去
床下地の板
畳は処分します。
下地処理(ここが一番大事)
細かい説明をしますので気になる方是非参考にしてください。
注目するところ、、、
畳の厚みが59~60㎜
畳分の厚み(段差解消)の下地をする必要があります。
根太(30㎜)+針葉樹合板(12㎜)+フローリング(12㎜)=54㎜
残りは歪みなどもあるので薄いベニヤ板を敷いて2~5㎜は調整します。
30㎜の根太を(45㎝間隔)で床下地の板に取り付けていきます。
パッキン(ベニヤ板)
その時に、薄いベニヤ板などを使って高さ調整します。
根太を取り付けたら、スタイロフォーム(断熱材)を敷きます。
断熱材を入れずにそのままフローリングを張る業者が多いようですが、ライファ今治では必ず断熱材を入れます。
もともと畳には断熱材を含んでいるので、これを入れないと畳の時より寒く感じるんです。
もちろん費用は増しますが、今後の生活を考えるとそれも微々たるものなのでこれは絶対です!
「捨て貼り工法」
捨て貼り工法とは、根太の上に厚み12㎜の針葉樹合板を敷き、その上にフローリングを張る工法です。
根太の上に下地合板を貼ることで、フローリング材がたわまず床の強度を高めることができます。
床の強度を上げるために行います。
これも根太の上に直接フローリングを張る業者が多いですが、ライファ今治ではこのやり方をさせていただいてます。
ここまでで根太(30㎜)+薄ベニヤ(3㎜)+針葉樹合板(12㎜)=45㎜
+
フローリング張りLIXIL「ラシッサDフロア」ライトメープル色(12㎜)
フローリングを張ることで厚みが57㎜になって、敷居との段差が2㎜になります。
古いお宅なので、敷居が下がっていたりするところもありますが
直していないと後でギコギコと音が鳴ることもあるので余計なお世話で直しておきます。
6畳間2部屋
4畳半
畳からフローリング張りまで完成です。
みなさんが思っているより、手の込んだことをしていると思います。
YouTubeでもよく畳からフローリングにリフォーム!
なんてDIYの動画もありますが、
ここまでになるとプロの大工さんじゃないとなかなか難しいと思います。
仕上げ方もすごくきれいです。
その他の工事は、、、
エアコン取付
照明器具取り付け
テレビアンテナ端子増設
玄関ポーチ灯取り替え
洗面脱衣室の床張り