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誰だ!?招かれざる客。いつの間にか何十年も、、。
水口 穣司

リフォームをきっかけに、お会い出来た事に感謝します。住まいとは「幸せの投資」だと思うので、リフォームをして新たにスタートする生活が今より「便利に、幸せに、エレガントに」なるようがんばります!
趣味:旅、部屋の模様替え、妄想(笑)

資格:幼稚教諭2種免許 准看護師免許 危険物乙種第4類

現場日記

2024.03.29

こんにちは、水口です。

天井解体※これは別の現場写真です

 

今日は天井の解体してました。

キレイに撤去できる場合は、衛生的にも改善できるので気持ちがいいもんです。(^▽^)/

今は天井を剥いできれいさっぱり。ですが、剥いだ時にたくさんの埃やネズミの糞がドバッ!と落ちてきました。

 

形状にもよるので全部が全部というわけではありませんが、昔ながらのお家は日本の風土に合わせた通気の良い造りをしている場合が多いような気がします。

ですから、天井や壁、建物の足元が塞がっておらず埃やゴミのほかにも、招かざる客が往来しやすい環境になっています。

 

今回は「階段周辺から獣のような臭いがする」というお悩みのご依頼を受けました。

お施主さんは前々から天井裏に気配を感じていたそうで、そう感じ始めてから、はや何十年、、。

しばらくほったらかしにしていたのですが、さすがに異臭(たぶん糞尿なのだと思いますが)がするので我慢できなくなったそうです。

 

単純に「ネズミじゃない?」とかよく聞くセリフですが甘く見てはいけません。

水口の中ではミッ○ーマウスのような明るいイメージでは無いんですね。

大昔のネズミと言えば病気を運んでくる動物の代表格で嫌われものでした。下水に身を潜め、汚い場所を通って建物内部に入り込んでいる恐れもあります。

その他にも色々な危険動物が潜んでいるのかもしれません。なので、そんな単純な話ではないんです!といつも思います。

 

 

異臭現場の階段は糞尿を撤去し、少し臭いが落ち着いたのですが、次は動物の進入した痕跡を調査する必要があります。

とりあえず、押入れから天井裏に上がることにしました。

点検口もあり容易に状態を見ることができました。

※ここで豆知識。点検口の無いというお家もあるかと思いますが、このお宅のように押入の上の小さい収納(天袋と言います)の天井はズレるようにできていることが多いです。屋根裏のチェックはここからできます。

 

しかし中では荒れ放題、天井の断熱材に引っかき傷や小さな糞が屋根裏中にあります。

以前からお施主さん自らネズミ対策の毒エサを設置していたようですが、出たり入ったりを繰り返していたのでしょう。

天井裏

確かにいた痕跡はありますが、屋根から直接ではなく、下の方から入ってきたのかもしれませんね。

いったん外に出ましょう!屋根裏

建物の外周も一通り確認しました。あれ?


害獣調査

異臭現場の階段下に増築されたボイラー室を発見。中を調べると床やボイラーの上にたくさんの糞がありました。

壁の間にも隙間があり何となく怪しい造りになっていますね。

 

害獣対策の職人によると糞の形状からネズミだろうと判定しました。

この先どのような対策をするべきかをお施主さんと相談して決めていきます。水口も交えて対策を練りました。

 

今回の調査から今後の流れとしては次の通りです。

 

  1. 現場調査
  2. 進入路や害獣を判定(まだ確定ではない)
  3. 対策(今回はエサを使い捕獲)
  4. 害獣の確定
  5. 燻蒸(追い出す)
  6. 封鎖(侵入させない対策)
  7. その後定期的観察(まだ入るなら繰り返し)

 

なぜ繰り返しなの?と思われる方もいたと思いますが、家の造りは広さ、年式、形状等2つとして同じ家はありません。

複雑な作りの家の場合、動物の侵入経路が1つとは限りません。

確認と対策を定期的にしていかなければ完結できないのです。

また、居座られてしまうのは、建物の造りもあるのかと思います。

単純な造りの家であれば簡単に進入路を封鎖できますが、増築を重ねた家、和風建築の家、老朽化した家、ごみ屋敷(笑)、様々な要因で招かざる客を呼び込んでしまうのだと思います。

 

駆除せずに⑤燻蒸(追い出す)するのは、建物内部に死骸を残す恐れがありますので、それらを防ぐためです。(建物内部に残された死骸がどのような悪影響を及ぼすかわかりません。虫や菌、他の害獣を呼び寄せることもあります)

 

とは、言いつつ「招かざる客」の繰り返す一番の要因は環境の変化だとは思います。動物たちがわざわざ人里に降りてこないと生活が成り立たない現代の環境が、害獣を我々の住宅に呼び込んでいるのだと思います。

それに街中の方がエサが豊富にある事を彼らは理解しているのです。害獣に悩まされるのは人間ですが、彼らも人間社会に住む場所や餌場を奪われた側の生き物たちでは、、。

何やら水口が社会学者になった気分です(笑)

 

最後に、ライファ今治の役割はリフォームです。一から建物を造ることを否定はしませんが、ただ単純に解体して造り変える事が正義ではありません。不快に思う事が五感に作用した時こそリフォームの本領を発揮する時なのかと思います。

今回の事で言うと「異臭改善、香りのリフォーム対策」とでも言ったところでしょうか。

これからの対策でこちらのお施主さんの生活が快適かつ改善になるお力になれれば良いと思います。

 

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