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鉄塗装工事で重要な「ケレン」にも種類があるの知っていますか?
小林 正弥

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趣味:野球
資格:外壁劣化診断士、危険物取扱者

現場日記

2021.06.10

こんにちは。四国も早い梅雨入りで外壁塗装工事も作業が思うように進みません(;゚Д゚)

おかげで水不足の心配はなさそうですが、リフォーム工事、外壁塗装は難しい季節です。

今回は「鉄部塗装・ケレン」の重要性について説明したいと思います。

鉄部塗装・・・例えば、ベランダの手すり・鉄骨フレームのガレージ・アパートの階段など様々な鉄部分があります。

今回見積もりさせていただく塗装工事の内容は、「鉄骨フレームのガレージの塗装」

今治外壁塗装 今治屋根塗装 鉄塗装今治 屋根外壁塗装今治

幅4m20㎝×奥行7m30㎝

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鉄骨部材

どうしたらそこまで剥がれるの?と思うぐらいひどい状態でした。手で触ってみたら簡単にポロポロ剥がれていました。

前に1度塗装しているみたいですが、もうかなり前なのでどのような塗料を使っているのかもわかりません。

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どこを見ても剥がれかけていますしサビが浮いてきています。

この上から塗装をしてもすぐに剥がれてしまいます。

ここで重要になるのがケレン(磨き、剥がし)です。1度剝がして塗装することで、密着をよくします。

詳しく説明しますと、ケレンには大きく分けて4つの種類があります。


1種ケレン:ブラストでサビや旧塗膜を完全除去

4種類ある中で最もケレンの効果が優れているのが1種ケレンになります。

サビや旧塗膜を完全に除去、鉄(下地)を完全に露出します。

細かい砂や金属片で高い圧力をかけ、打ち付けて表面を磨く「ブラスト

大掛かりになるので橋や大きな建造物などでしかしません。

サビや塗膜も完全に落とすことができますが、粉塵や騒音で周囲への影響が大きくなりますので

一般住宅ではおすすめできません。

2種ケレン:ディスクサンダー(電動工具)で素地調整

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サビが発生しているところが全面積の30%以上と深刻な場合、2種ケレンで旧塗膜,サビを除去し鉄を露出させます。

一般住宅での鉄部塗装は1種のブラストではなく、電気工具を用いたこの2種ケレンがメインとなります。

剥がれかけている塗膜の上から塗装しても密着はしません。再び剥がれの原因にもなります。

3種ケレン:活膜は残す、死膜は除去

1,2種ケレンは旧塗膜を完全に除去することが前提ですが、

3種はしっかりと密着しているものは「活膜」として残し、サビが発生・ひび割れ・膨れなど(死膜)を除去します。

作業自体は2種と同じですが、完全除去ではなく剥がせるものは剥がすような感じです。

4種ケレン:目荒し・清掃

電動工具を使用しますが、基本的に悪いところは除去します。

全体的にダメージが少なく、サビもない塗膜の上から塗装をする時などに用いられます。

汚れを落とし塗膜の食いつきをよくするために表面に凸凹の傷をつけます。

キレイだからといってそのまま塗装をすると、油分や汚れがあり剥がれの原因になります。


説明した通り、鉄部塗装は思っているよりも手間がかかる作業になります。簡単に塗装してしまうと、

後々剥がれたりするため、ケレン作業を充分にすることが必要です。

目視調査で確認しどのケレン作業をするか決めます。

種類によって費用や工期が変わりますので、お客様の要望に合わせて工事を行います。

塗装工事はライファ今治にお任せください。