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企業が自社の工場の屋根に太陽光発電システムを導入する理由
近藤 純二

現場日記

2020.11.23

今治の企業で工場の屋根に太陽光発電システムを取り入れることになりました。今回は太陽光で発電した電気を全て電力会社に売電する方法です。そこで、企業が太陽光発電を導入するメリットについて考えてみたいと思います。

太陽光で発電した電気を電力会社に売るのは「FIT制度」と言って、20年間という長期間に渡り決められた売電価格で売れることになります。国が承認し、電力会社が契約の対象となりますので、これほど投資の安全性と確実性が保証されているものは他には無いとも言えます。しかも投資に対しての利益性が極めて良いのが一番の魅力です。概して二桁はあります。
では、FIT制度によって決められた金額で買い続けてくれた20年が経った後はどうなるのでしょうか?その後も引き続き電力会社は、買い続けてはくれますが価格が安く設定されますので、その時は自家消費するようにシステムを変更すればいいのです。こうすることで、会社で日中使う電気はほぼ賄えると思います。

意外な副産物として遮熱効果が挙げられます。太陽光発電のパネルを屋根の上に設置することで屋根が二重構造になり遮熱性が高まりますので、光熱費の削減に繋がるだけでなく、工場で働く人の作業性も良くなると思います。実際にある企業さんで、このことが導入のきっかけになった事もありました。また、わずかなことではありますが、地球環境に貢献しているということから、企業のイメージアップにもなるのではないでしょうか。人材採用の一助になるかもしれません。

このように、数々のメリットのある太陽光発電システムですが、もっと普及していずれは原子力発電に頼らない時代が来ることを期待しています。
太陽光設置倉庫の写真

太陽光設置倉庫の写真